旧沼田市役所跡地へのビジネスホテル建設計画で市議会がまっぷたつ

旧沼田市役所跡地へのビジネスホテル建設計画で、すでに建設を予定している、ビジネスホテルチェーンのルートインジャパンに跡地を貸し出す関連議案の採決で、沼田市議会がまっぷたつに分かれています。

経緯を上毛新聞が報じています。

《行政情報》来年10月開業見込み 旧沼田市役所跡地のホテル 沼田 <上毛新聞 2021.5.7>

旧沼田市役所跡地のルートイン進出流動的に 市議会・常任委「貸し出し議案は否決すべき」 11日本会議で採決 <上毛新聞 2021.6.9>

沼田市議会が市役所跡貸し付け可決 常任委「否決」から一転 <上毛新聞 2021.6.12>

旧沼田市役所跡地活用問題

土地の賃貸借仮契約は締結済み

今年6月、沼田市はルートインジャパンと土地の賃貸借仮契約を締結しています。6月の市議会で関連議案を提出し、議会で議決された上で本契約をするという流れになっていました。

総務文教常任委員会では反対多数

ところが、6月8日に市議会が開いた総務文教常任委員会では、関連議案について反対多数で「否決すべき」と決めました。

委員会では、反対の委員からは「市民への説明が不十分」「市の進め方は市民不在」などの批判がありました。賛成の委員からは「今回の機会を逃したら、ルートインはもう沼田に来ない」「コロナ収束後の沼田の未来をつくらなければならない」などの声があったそうです。

本会議では逆転可決

そして、6月11日の市議会本会議では一転賛成多数で可決となりました。ただし、本会議では賛成10,反対9と議会がまっぷたつに割れた結果となっています。

本会議の討論では、賛成の議員からは「コロナ収束後の沼田の未来をつくっていかなければならない」などの意見が出され、反対の議員からは「近隣住民への説明が十分でなく、当局の進め方は雑だ」「市が試算した年間33億という経済効果にも疑問がある」などの意見が上がったそうです。

市議会前に広報ぬまたではホテル建設の報告済み

6月の市議会定例会の前に、沼田市の広報紙「広報ぬまた6月号」では、「ホテルルートイン沼田 2022年11月開業予定」として確定事項のように特集記事を組んでいます。

経済効果についても説明があります。33億円の根拠としては、

  • まちなか活性化による飲食店の利用促進
  • ホテルの建設、運営に必要な資材、食材、メンテナンスなど市内業者を最優先
  • 観光拠点ができることで市内観光消費額の増加
  • ホテル従業員の雇用約60名

この4店で1年当たり約33億円の経済効果があると試算しています。

さらに、定期借地権35年することで、開業から5年間は税免除したとして30年で、

固定資産税 + 都市計画税 + 地代 = 年間約2,000万円 x 30年 = 6億円

6億円が市への収入になるとしています。

広報ぬまた令和3年6月号(2021年6月1日発行)から

本会議で可決されたからよかったものの、否決されていたら、この内容自体を取り消さなければならない事態になっていたかもしれません。

異例の綱渡りで計画が進んでいるように見えます。

これから、この問題がどうなっていくか、見ていきたいと思います。

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