【群馬】両毛の謎【栃木】

両毛ってなんだろう

「両毛」という言葉があります。

意味は、広義には上毛野国(かみつけののくに)=群馬県と下毛野国(しもつけののくに)=栃木県の2県のことを指しますが、狭義には群馬県南東部と栃木県南西部を指します。

「両毛地方」という場合は、主に狭義の意味で使われ、具体的には群馬県の桐生市・太田市・館林市・みどり市・邑楽郡(板倉町・明和町・千代田町・大泉町・邑楽町)と栃木県足利市・佐野市を指します。

私は館林市に住んでいるのですが、両毛という名前をあまり町で見かけることが少ないです。あるにはあるんですが、主に両毛丸善のガソリンスタンドです。

両毛丸善ウェブサイトより

ただ、両毛丸善は足利市の会社なんですよね。

他に両毛の文字を目にするのは足利市や佐野市に行った時が多い気がします。

これは足利市の自動車整備工場。

これは佐野市で見かけた不動産屋の看板。電話番号から栃木県内の会社だとわかります。

先日、休刊した両毛新聞も足利市のローカル紙です。

両毛って実は栃木なの?

気になったので調べてみました。

両毛と名の付く法人を調べてみる

何を調べればいいのか、迷いましたが、社名などに使っているケースがどのくらいあるのか調べてみることにしました。

電話帳で調べようと思いましたが、「〇〇両毛」など、社名が「両毛」で始まるとは限らず、調べるが大変すぎるので、別の方法を取ることにしました。

ネットのタウンページも見てみましたが、「〇〇会社両毛営業所」みたいなのも入ってきて、ちょっとめんどくさい。

というわけで、国税庁の法人番号公表サイトで調べることにしました。

国税庁法人番号公表サイト

このサイトでは、都道府県別の法人リストデータを公開しています。データ形式はCSV形式なので、表計算ソフトなどで簡単に扱えます。

全件データのダウンロード|国税庁法人番号公表サイト

全件データのダウンロード|国税庁法人番号公表サイト

このデータから、「両毛」の名前の付く法人数を調べてみました。

対象は「両毛」「りょうもう」「リョウモウ」の文字が名称に含まれている法人です。

まず県ごとのデータです。

群馬県で「両毛」の文字を付けた法人

市町村法人数
桐生市25
太田市13
伊勢崎市10
前橋市9
高崎市7
館林市3
みどり市2
邑楽町2
長野原町1
富岡市1
榛東村1
板倉町1
合計75
赤字は両毛地方の市町村

名称に「両毛」「りょうもう」「リョウモウ」 の文字が含まれる法人は群馬県内に75件ありました。桐生市がそのうち1/3を占める25件。太田市13件、伊勢崎市10件、前橋市9件と続きます。

ここで気づいたのが、両毛地方以外の伊勢崎市と前橋市が上位にあることです。その一方で両毛地方の館林市とみどり市は意外に少ないです。

次に栃木県のデータを調べてみます。

栃木県で 「両毛」の文字を付けた法人

市町村法人数
足利市56
佐野市19
栃木市10
宇都宮市2
小山市2
上三川町1
合計90
赤字は両毛地方の市町村

栃木県には90件が 「両毛」「りょうもう」「リョウモウ」 の名を付けた法人が90件ありました。群馬県より多いんですね。さらに足利市の件数56。これは栃木県内の半数以上を占めています。以下、佐野市、栃木市が続きます。佐野市は両毛地方なので順等と言える結果です。

次に、群馬県栃木県両県で 「両毛」「りょうもう」「リョウモウ」の名を付けた法人の多い順に並べたリストです。

群馬県栃木県両県で「両毛」の文字を付けた法人数ランキング

市町村法人数
栃木県足利市56
群馬県桐生市25
栃木県佐野市19
群馬県太田市13
栃木県栃木市10
群馬県伊勢崎市10
群馬県前橋市9
群馬県高崎市7
群馬県館林市3
栃木県宇都宮市2
栃木県小山市2
群馬県みどり市2
群馬県邑楽町2
栃木県上三川町1
群馬県長野原町1
群馬県富岡市1
群馬県榛東村1
群馬県板倉町1
合計165

市町村名が赤色はJR両毛線と東武線特急りょうもうが停車する駅がある町です。緑色はJR両毛線のみ青色は東武線特急りょうもうのみ。

こうすると、わかりやすくなってきましたね。JRと東武で「両毛」「りょうもう」に縁のある町には「両毛」の名の付く会社・法人が多く存在しています。JR「両毛」か東武「りょうもう」いずれかに縁のある町はそこそこ「両毛」の名の付く会社・法人があります。
(※みどり市は両毛線の駅と特急りょうもうが停車する駅がありますが、それぞれ停車駅が異なる点が特殊なパターンです。両毛線岩宿駅は旧笠懸町、りょうもうが停車する赤城駅は旧大間々町にあり、かなり離れています。)

だから、両毛地方ではない、栃木市・前橋市・高崎市に「両毛」の名の付く会社・法人があるということなのでしょう。(高崎駅は正確には上越線ですが、両毛線が高崎駅まで乗り入れているので高崎の人には両毛線は馴染みのある路線です)

こうやってみると、JR両毛線の存在が大きい印象を受けますね。両毛地方ではない町にも影響を与えていますからね。

両毛大好きな町は!?

最後に、両毛地方のランキングを見てみます。

両毛地方 で「両毛」の文字を付けた法人数ランキング

市町村法人数
足利市56
桐生市25
佐野市19
太田市13
館林市3
みどり市2
邑楽町2
板倉町1
合計121

同じように色付けしています。はっきりしましたね。JR両毛線の通っている町には「両毛」の名を付けた法人が多いということがわかりました。

両毛線という名前がそれだけ親しまれているということなのでしょうね。

また、館林市とみどり市は、両毛地方にありながら、あまり両毛という言葉に馴染みがないということもわかりました。だいたい印象通りの結果でしたね。

そして、両毛地方にある「両毛」を名乗る法人の半数近くは足利市にあります。足利の人は両毛大好きなんだなあ。おもしろい!

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